社員教育


1978年の社会人スタートの時、最初の配属先では二人の指導員から丁寧に仕事を教えてもらいました。
学生時代にアルバイト経験がありましたので、仕事というものは決して楽なものではないことは十分承知していました。

しかし、ある朝、上司に大声で叱られた記憶は、今でも鮮明に残っています。

別室に呼ばれ
「てめぇ舐めとったらあかんぞ!」
と“叱る”よりも恫喝に違いない言葉を発し、応接室のテーブルを叩いて灰皿がひっくりかえるような威嚇行動を伴った叱り方、私の朝の挨拶がいい加減だったのだそうです。

大声で怒鳴るように叱られても思い当たるところがなく、社会人になって最初の嫌な事件として今でも鮮明に記憶に残っています。
職場での上下関係を示そうと、『相手を大声で怒鳴って、自分の優位を示そうとする単細胞』と当時22歳の若造の私はそう理解しました。

社労士になった今、思えばその上司の叱り方は、最低の叱り方だったと思います。

あの日から40年が過ぎ今年は2018年、最近では叱ることを避けるリーダーや叱れない管理者が増えているそうです。
叱られた経験を持たないまま成長してしまった若者は、『叱る=人格否定』と誤った解釈をしているのかもしれません。

上席者が職場でのルール違反や相応しくない行動について、その都度、相手のこれからを思って叱ることは、絶対必要で重要な社員教育です。
決して『叱る=人格否定』ではないこと、正しく叱ることで「叱る人」と「叱られた人」の双方が成長することを是非とも知って欲しいと思います。


事務所通信3月号では、3年以内に離職する新卒新入社員に関する厚生労働省のデータをお知らせしました。

今月号は、『新入社員が辞める会社の特徴』についてお伝えします。

ただし、サービス残業が多い、求人票の採用条件が実際とは異なるなどという話はそもそも採用活動ではルール違反ですから、新卒新入社員の離職を慰留することは無理だと思います。

『新入社員が辞める会社の特徴』

矢島が個人的に重大だと思う3つをお伝えします。

その1、社員教育の優先順位が低い会社

こういう会社では「仕事は見て覚えろ」式の論理が大手を振って通っています。
研修計画の中に「先輩の仕事をする姿を見て覚える」式の文言が記載されていたり、短所を見つけ、それを指導員が叱って改善させることが教育だと勘違いしているケースもあります。

その2、過去の上司の武勇伝がマニュアル化している会社

経営トップが新入社員に「俺の若い頃」の話を「教育」と勘違いしている会社は実は結構あります。
「俺の若い頃」の話を語るのは、お酒の席限定、しかも賞味期限は一回限り。
耳にタコでも新人はニコニコとして聞いてくれますが、実は『この会社、いつ辞めようかなぁ…』と考えていることが多いようです。

その3、長時間労働に罪悪感に持たない上司のいる会社

これでは新卒ばかりでなく中途採用者も転職を考えます。
今はITを活用し短時間で生産性を上げて結果を出す時代、それを若者は理解しています。
しかしITが苦手な中高年はガッツや根性を駆使して長時間労働に耐えて成果を目指します。

長時間労働による生産性の低下に気付かない人を管理職に登用しているようでは、会社の業績は厳しいのではないでしょうか。

次回は「新卒新入社員が辞める本当の理由」について考えてみます。


・セルフチェックシート
・人事考課表
・研修計画表
・A3用紙 (おまけ)

今回のお話でのキーワードはこんな感じでしょうか(^^)

これまで、
「経営者の求めるものと従業員の目指すものを一致させる」
「具体的な項目を挙げる」
などのお話をしてきました。

しかし、いざ「実際に社員教育を始めるぞ!」となった時、具体的に何をどうしたら良いのか?
どう始めたら良いのか?
誰が担当するのか?

こんな感じでなかなか始められない企業さんからご相談をいただく事があります。

そんな時は、冒頭にキーワードとして挙げましたものを社員教育用ツールとして、社員教育の進め方をご紹介しています。

今回は、このようにご紹介してきました具体的な方法をお伝えしていきます。
前回までお話しました内容と重なる部分もありますので、思い出しながら聞いてみてください。

私は、社員教育は、やっぱり企業さんが伸びていかれる中で絶対に必要なことだと思っています。
伸びる企業さんは絶対に社員教育をやってらっしゃいます。
勿論、企業の成長には社員教育だけが要因だとは申しません。
しかし、それでも伸びる企業さんは社員教育に対して前向きに取り組んでいらっしゃいます。

是非社員教育に取り組んでいただき、社員も企業も伸びる中小企業が増える事を期待しています。


今月は「社員教育」についてお伝えしています。

これまで、

・中小企業でも社員教育は必要。
・目指す社員像を明確にし、経営者が求めるものと社員が目指すものを一致させる事が大事。
・実施例として、キャリアステージに合った内容のセフルチェックシートを活用する。

と、こんな感じで話を進めてまいりました。

何度も言いますが。

社員教育の必要性を口にしながら、経済的な理由、時間、労力の問題から諦めてらっしゃる経営者の方に大変多くお会いしています。
なので、その大変な状況も十分理解しています。

やはりそれでも、社員教育は必要だと思います。

大手企業さんと同じである必要はありません。
もっと簡単なものでいいのです。
十分効果はありますから。

色々と求めるものや思い描くものがあると思います。
高いレベルの教育を実施されるのも良いと思います。
しかし、ハードルを高くして出来ないのでは何もなりません。

まずは、経営者の方が求めるものと従業員の方の目指すものを一致させ、
前回ご紹介しました、セルフチェックシートなどを活用して教育を実施する。
こんな感じで、初めの一歩から始められてはいかがでしょうか?


経営者が求めるものと、社員が目指す目標を一致させる

この事が社員教育にはとても大事な事だ、というお話を前回いたしました。

今回は、具体的にどうすれば良いのかを、これまで私どもが企業さんと関わらせて頂き、実際に行った事を事例に挙げてお伝えします。

まず私がお薦めしているのが「セルフチェックシート」です。
人事で使われる考課表を想像して頂ければわかりやすいかもしれませんね。

そこには経営者が求める事を具体的な項目で示します。
誰もが判断できる内容でなければいけません。

そしてその項目群は、社員それぞれのキャリアステージに合ったものである事が大切です。

入社したての社員と、入社3年目の社員では出来る事が違います。
という事は、段階によって経営者が求める事も違ってきます。

社員は、経営者が求めるものが何かを具体的に知る事ができます。
そして、その社員のキャリアステージに必要とされる項目を目標に、一つ一つクリアしていくわけです。
すると、社員はキャリアアップしていきます。

経営者としても、求める社員がどんどん育っていってくれる。
一方、社員ひとりひとりは、明確に示された目標をクリアしていく。
クリアしたらまた次のステージで新たな目標をクリアする。
このようにしてどんどん伸びていく。

どうでしょう?
ちょっと想像してみると、会社もどんどん伸びそうな気がしてきませんか?

——
このセルフチェックシートですが、実際にどのようなものかご興味の方がいらっしゃいましたら、当事務所までお問い合わせください。
過去に実際に使用したものをお見せ可能な範囲で参考資料としてご用意いたします。

お問い合わせは、当サイトのお問い合わせページよりお願いいたします。


前回は、大企業での社員教育も例にとりあげながら「中小企業であっても社員教育を考えなければいけないじゃないですか?」というお話をざっくりとしました。

中小企業さんでは、
「教育をする時間が無い」
「費用が掛けられない」
といった理由から、
「即戦力が欲しい」
となるわけですが・・・。

確かに、中小企業の経営者さんがお忙しいのはよーく理解しています。
その事をとてもよく理解しているうえで、それでもやっぱり「中小企業にも社員教育が必要だ」と言いたいのです。

しかしこれは、大企業と同じ事をする、と言っているわけではありません。
中小企業には中小企業の社員教育が必要だ、という事です。

その社員教育で一番大事だと思っているのが、

目指す社員像を具体的にし、それを社員の方々に伝え、経営者と従業員が互いに共有し合う

という事です。
そしてこれこそが社員教育の核だと。

経営者が求めるものと、社員が目指す目標を一致させる
とても大事な事だと思います。

何度も言いますが、経営者の方がお忙しい事は私もよく分かっております。
しかし、やらなければ何も変わらないですよね。


突然ですが、中小企業の経営者の皆さんに質問です。

あなたの会社では社員教育をされていますか?
または、社員教育は必要だとお考えですか?

全ての、とは申しませんが、これまでお話を伺った中小企業の経営者の方は

「社員はですね教育をすれば育つんですよ。」
「まあ時間を掛けてじっくり育てていけば社員は成長しますよ。」

と言われます。
そしてこの言葉にはまだ続きがあります。

「でもね矢島さん・・・、
そんなにお金をかけられないですよ、うちの会社。
そんなに時間をかけられないんですよ。
即戦力が欲しいんですよね。
社員教育なんてね、必要性は分かるんですけど、まぁ~やれないですよね。。。」

いかがでしょうか?
この言葉を読みながら「そうそう!」と心の中でつぶやいた方もいらしゃるのではないでしょうか?

でもちょっと待ってください。
本当にその社員教育に対する考えは正しいのでしょうか?
お金も時間も掛けてじっくりと教育すれば社員は育つのでしょうか?

今回は大手企業さんに伺った内容も紹介しながら中小企業の社員教育についてお伝えします。