自己研鑽


最近、目にしたり耳にすることが少なくなった気がしているのが、ISO【国際標準化機構、International Organization for Standardization、略称ISO(アイソ、イソ、アイエスオー))】という言葉。

一時は多くの企業でISO9001取得企業だとか環境のISO14000取得に着手という話に触れることが今よりも多かった気がしますがいかがでしょう。

ISOの取得については、『必要書類が多すぎて仕事が遅くなる』とか、『取得手続きの煩雑さに見合った効果がない』とか、かなり批判的な意見も多かったと思います。

この国際標準規格を取得すること自体の損得は別にして、また取得という結果が遠い先の目標の話だとしても、各企業で実際に行っている様々な業務や作業を、ISOの考え方を参考にして標準化することは、明らかな業績改善を生むと思います。

私自身、業務の手順が厳密に定められた企業で社会人のスタートを切り、その後の転職先ではISOの取得に関わり、今また法規制に縛られた書類を作成代行する仕事を生業にしていますので、作業を標準化することで成果が上がった数多くの事例に立ち会ってきました。

振返ると、現在お取引いただいているお客様の事業所で、作業の標準化を意識して実践されているところは半数にも満たないと思います。

経済が沈滞化している今こそ業務や作業の標準化による採算性向上を提案し、お取引先様の成長を支援したいと思っています。


時間に余裕があるときはもちろん、多忙でもやりくりすれば何とかなると思えれば、様々な会合や勉強会に積極的に参加しています。例えば「社労士会の会合や研修会」「異業種交流会」そして「ライオンズクラブ」の活動などです。

社労士会活動では、支部活動に加え県会の活動にも積極的に参加し、委員会活動にも結構マメに参加していますから少しは役に立っているかもしれません。

異業種交流会では、お会いする経営者の方々との話の中で私と違う視点や考え方に触れることが最大のメリット。下戸なくせに懇親会にも参加して楽しい時間を過ごしています。

地元のライオンズクラブには平成22年10月に入会、徐々に活動の仕組みや果たしている役割を知り、入会前に抱いていたリッチマンクラブとは全く違うことを知り始めたところです。

社労士会の活動や異業種交流会、ライオンズクラブ、こうした活動は原則参加自由なので、参加しない方には参加しない理由があるように、参加する人にも参加する理由があるのですから、間違っても私に対して「金に余裕がある」といった理由付けは、的外れです。

私の場合、積極的に会合や勉強会に参加していますが、こうしたことで得られるものを積み上げていかなければ、過去の経験だけで日々の仕事に対処せざるを得ないことになり、魅力の無い社労士になってしまうと思っています。

お客様にとって『頼りになる社労士』とは、手続き業務を任せているのではなく、「何か新しい気付きを与えてくれる」「アイデアにつながる助言をしてくれる」社労士だと思っています。そんな社労士を目指して私なりの自己研鑽に励み続けたいと思います。