主体性


『無難な人材はいらない』7月に東京で開催された統計学に関するセミナーに参加した際、講師の一人楽天の執行役員の方が口にされた言葉です。

経済成長が右肩上がりであった時代なら、無難な考え方をする人材の使い道もありましたが、経済が安定し、あるいは右肩下がりの時代にあっては、リスクを意識し何事にも挑戦する人材でなければ、企業は必要としないという話でした。

無論、様々なタイプの人材を揃えて日々の企業活動に取り組むわけですから、『無難な考え方』をする人材が全く必要とされなくなったわけではありませんが、時代の先端を突き進む企業の経営者の言葉には、強く心を揺さぶられました。

私自身は日頃から、個々の企業の経営において、企業を取り巻く環境全体を見て判断する無難なマクロ的な見方よりも、自社の持っている特性や潜在能力におけるリスクを把握するミクロの見方をすべきだと申し上げております。

例えば、同じ地域の同業他社の景気動向を分析し、それをモノサシにして自社の状況を評価し、今後の事業展開を検討することは、一見無難な方法のように思えますが、少しの間他社に差を付けることは出来ても、継続的に成長し続けるようなアイデアにはつながらないと思うのです。

企業の成長には人材育成は欠かせませんが、育成しようとする人材の素養として、何事にも『無難であろう』とする潜在意識を持つ人材は、育成しにくいのではないでしょうか。そういった視点で見ると、採用時に評価する社会人経験の長さはマイナス要因かもしれません。採用に際し、敢えて『未経験者限定募集』を掲げる企業も最近では珍しくないようです。

 



時間に余裕があるときはもちろん、多忙でもやりくりすれば何とかなると思えれば、様々な会合や勉強会に積極的に参加しています。例えば「社労士会の会合や研修会」「異業種交流会」そして「ライオンズクラブ」の活動などです。

社労士会活動では、支部活動に加え県会の活動にも積極的に参加し、委員会活動にも結構マメに参加していますから少しは役に立っているかもしれません。

異業種交流会では、お会いする経営者の方々との話の中で私と違う視点や考え方に触れることが最大のメリット。下戸なくせに懇親会にも参加して楽しい時間を過ごしています。

地元のライオンズクラブには平成22年10月に入会、徐々に活動の仕組みや果たしている役割を知り、入会前に抱いていたリッチマンクラブとは全く違うことを知り始めたところです。

社労士会の活動や異業種交流会、ライオンズクラブ、こうした活動は原則参加自由なので、参加しない方には参加しない理由があるように、参加する人にも参加する理由があるのですから、間違っても私に対して「金に余裕がある」といった理由付けは、的外れです。

私の場合、積極的に会合や勉強会に参加していますが、こうしたことで得られるものを積み上げていかなければ、過去の経験だけで日々の仕事に対処せざるを得ないことになり、魅力の無い社労士になってしまうと思っています。

お客様にとって『頼りになる社労士』とは、手続き業務を任せているのではなく、「何か新しい気付きを与えてくれる」「アイデアにつながる助言をしてくれる」社労士だと思っています。そんな社労士を目指して私なりの自己研鑽に励み続けたいと思います。



どこかの飲食店だったと思うのですが、客が何かを注文すると「ハイ!!喜んで~!!」と答える決まり文句がありました。

これが決まり文句だとわかっていても、客としては嬉しくなりますよね。これが「えっ?!そんな注文、私にやらせるんですか?」などと答えられた日には『二度とこんな店に来るもんか』と客の誰しもが思うでしょうね。

しかし、日々の暮らしの営みの中で、『えっ?!私がやるんですか』と思ったことや、そう思った気持ちから出てきた言葉を口にしてしまった経験はどなたもお持ちだと思います。

4月は様々な活動のスタートの季節、子供の通う学校のPTAの役員選び、普段暮らしている町内会の役割分担決め、所属している業界団体などのお世話係の選任などで声が掛かると「いゃぁ~私は○○なんでね、他の人にやってもらえませんか」と答えるのは、『えっ?!私がやるんですか?』という思いがあることを証明しています。

PTAや町内会の役員を断ることに慣れてしまっていると、仕事の上で何か頼まれても『えっ?!私がやるんですか?』と、ついついいつものくせで口が滑ってしまう恐れがあります。また、役割分担が明確になっている大きな組織では、そういう断り方をすることに何の疑念も抱かない方が多いかもしれません。しかし、そういうくせは直したいですね。

仕事の上で何かの依頼を受けた時の基本的な姿勢は「ハイ!!喜んで~!!」

「えっ?!私がやるんですか?」と答える人と、「えっ?!私に任せていただけるんですか、ありがとうございます!!」と答えられる人では、将来が確実に違います。

労務に関する仕事に25年以上関わってきて、これには揺るぎない確信を持っています。