代表の自覚


先日のことですが、開業前の勤務先の会長のことを思い出すことがありました。
今回はその会長の思い出話で一言。

とにかく自分にも部下にも厳しい人で、人前で話をされる折には、自分に与えられた役割のために、徹底的に準備や練習を重ねて、最善を尽くす姿勢で臨まれていました。
自分の話はすべて暗記をし、『原稿を眺めながら』という話し方は絶対されなかったことを思いだします。

私は会長の直属の部下ではありませんでしたが、『担当部の責任者として精一杯仕事をしています』と、自信あり気な顔をしていても、足りないところを簡単に見破って厳しく注意や指導をして戴きました。
しかし、不満に感じなかったのは、私の成長を考えた公正で公平な注意、指導だったからです。

さて、そんな私も今では事務所の代表となり、人前で話をし、スタッフを指導する機会が出てきました。
しかし、私には代表であるという自覚はあるのか。
スタッフの成長を思って厳しい注意や指導をしているのか。
自信のある答えは出てきません。

また会長は社外の方には、常に温厚で誠実な態度で臨まれていましたので、「あなたの会社の会長さんは、素晴らしい方ですね。」と、社外の方から何度もお褒めの言葉を戴き嬉しかった記憶があります。

さて、私は事務所の外の方々に対して、温厚で誠実な姿勢で臨んでいるのでしょうか。
これについては、更に自信がありません。
もっと努力しなければ・・・