情報


テレビやラジオの出演者が挨拶の冒頭に「早いもので今年も師走を迎えました」と添える月となりました。
皆さまにとって2017年はどのような一年だったでしょうか。
今年も一年を振り返るシーズンを迎えました。

さて、私の今年一番のニュースは自宅近くに事務所を移転したこと。
以後、半年近く経ちますが、新しい事務所では『仕事をしているなぁ…』と感じることが多くなりました。
きっとスタッフも同じように感じてくれていると思います。

取敢えず一歩前に進みました。
来年は今後の事務所の運営や仕事のやり方について見直してみたいと考えています。

私の二番目のニュースが、仕事で関わってきたある業界に関してなのですが、『人手不足の一番の原因はこれだ』と信じていたことに疑念が生じたことです。
信頼できる筋からの情報を疑うこともなく、人手不足解消のための活動に取り組んできました。
しかし、今年、新たな情報に触れて『この業界の人手不足の一番大きな原因は別のものかも?』と疑い始め、今ではほぼ確信に変わりました。

正直に申し上げますが、「ショック」でした。
これまで10年近い期間、私のアドバイスは一番大きな的(マト)を外していたことになりますから。

私たちは数多くの情報の中から「必要な情報」、「正しい情報」などを選び出し、それらをベースに自分なりの判断を組み立てていきます。
間違いなく正しい情報だと思っていても、実は「正しいかもしれない」程度の情報、あるいは「正しいとは言えない」問題情報かもしれません。

個々の情報を時間を費やして慎重に吟味する時間的余裕が許されないのなら、仕事を進めつつ時々立ち止まって全体を俯瞰する余裕を持ちたいと思っています。



「これ、すごく珍しくてうまいですよ、ただし、食べた人の約半分はお腹を壊しますけれどね。」と言われては、例えうまそうでも、喜んで口にする人はほとんどいないと思います。
お腹を壊すリスクが5割というのは危険です。それでは、何割程度のリスクだったら手を出すのでしょうか。
例えリスクが1割に満たなくても、自分自身の腹に入るものなら大半の方は躊躇し、遠慮し、拒否するのではないでしょうか。

さて、経営する企業は自分の体、そして、新たに採用する人は未知の食べ物と考えれば、企業経営者が採用面接の際、様々な手段で応募者の能力や人となりを推察し、致命的なリスクの有無を見極めようとすることは当たり前のことです。

では、どのようにしてリスクを見極めればいいか。
どの程度、入社後のリスクを面接時に想定することが可能なのか。

口で言うほど人の見極めは簡単なことではありません。

「採用後に何かが起きても、それはその時に考えればいい」と楽観的視点をお持ちの猛者もいるかもしれませんが、大手企業の人事部は採用後のリスク重視の選考を基本にしています。
しかし、当然のことですが、応募者自身もその企業で働く場合のリスクについて応募する前から下調べをしています。

応募者にとって面接とは、既に入手している情報の制度を最終確認する場になっているかもしれません。
雇用契約の締結は対等の立場が原則ですが、採用面接の場では企業側と応募者側では事前に入手している情報量は明らかに違っています。
企業の情報はホームページやハローワークで簡単に手に入りますし、ブラック度が気になれば最近ではスマホで簡単に確認できます。

これに対し応募者の情報は応募者が書いた履歴書に書かれている程度。
探偵を雇っての素行調査は不要ですが、その他の合法的な手段を事前に準備検討して、自らが口にする食べ物のリスクを心配するぐらいの慎重な気持ちで、採用面接に臨んでいただきたいと思います。